文　田中凌平
写真　＠dip BATTLES

ストリート発祥のダンスバトルとして世界的に注目されている競技・ブレイキン（ブレイクダンス）。基礎的なトリックの「チェアー」は、初心者が最初に教わる技として挙げられる。しかしチェアーは派生が多く、前後のトリックとのつながりが重要な技でもある。そこでブレイキンを見る人も習う人も楽しめるように、チェアーの種類や大切なポイントについてDリーグのdip BATTLESで活躍するLIL’BEANさんに語ってもらった。

ブレイキンの「チェアー」とは

チェアーとは軸手（支え手）の肘の上にお腹を乗せ、両手と頭の3点で体を支えるトリックだ。椅子に座っているときの足の形と似ていることから「チェアー」と呼ばれるようになったという。

「チェアーには多くの形があって、足をフロアにつけたり開脚したりすることもあります。江頭2:50さんはよく両手と頭で体を支えて足を真上に高く挙げているポーズをしますが、実はあの形もチェアーに分類されます。しかも、あの形がチェアーで一番難しいんです（笑）。」

チェアーの種類は「ベビーチェア」「ハイチェアー」「エアーチェアー」に分けられる。

・ベビーチェア：軸手（支え手）と反対の肘に膝を乗せてキープする技。お尻の柔軟性が高い人でないと習得は難しい。
・ハイチェアー：軸手（支え手）の肘で脇腹よりも背中側を支え、足をフロアに着けながら上を向くような姿勢。肩甲骨周りの柔軟性が大切だ。
・エアーチェアー：片手のみで体を支えるテクニック。

「人によって好みは分かれますが、ハイチェアーでもあえて足をフロアすれすれにして着けない人はかっこ良く見えますね。」とLIL’BEANさんは語った。

チェアーは前後の「つなぎ」も重要

パフォーマンスではチェアーを含む一連の流れやオリジナリティが重視される

写真　＠dip BATTLES

初心者が週1回のレッスンに通った場合、個人差はあるがチェアー習得の目安は約1か月だ。数秒であれば形自体はすぐに出来上がるため、トリックの精度をいかに高めるかが大切になる。

「チェアーは腹筋と手首にかかる負担が大きいトリックです。練習を重ねていけば鍛えられて楽になりますが、1回1回の練習で数をこなすのではなく、頭を使いながら効率的に取り組むと良いでしょう。」

とくにチェアーは前後のつなぎも重視される。

「つなぎの例として、チェアーから三点倒立にもっていく際、足を同じ形のまま上げてしまうと得点は低くなることがあります。つなぎの間に足を何回も組み替えるなど複雑な動きを加えると得点は高くなる場合がありますね。」

ブレイキンではいろいろな技を取り入れて、つなげて表現する「流れ」が大切になるため、LIL’BEANさんは今でもあらゆる動きを試行錯誤しているそうだ。

フレッシュカジノ ボーナスプレイとブレイキンの関わり

ブレイカーがそれぞれのスタイルを音楽に乗せてぶつけ合うブレイキン。Seiko 5 Sportsも「既成概念を超え、自由にスタイルが交差すること。」を掲げ、ブレイキンイベントを開催している。フレッシュカジノ ボーナスプレイは、これからもダンスシーンをリードする競技であるブレイキンを支援し続ける。