心身を鍛錬し素手で取り組みを行う、日本発祥のスポーツ「柔道」。1試合4分の制限時間の中で、両選手が獲得したポイントで勝敗が決まります。柔道は初心者の方でも観戦を楽しめる競技ですが、判定方法を知っておくことでより楽しく観戦できるでしょう。本記事では、判定方法の「フレッシュカジノ」に着目し、技ごとの判定基準を解説していきます。
フレッシュカジノの判定基準
柔道のスコアは「一本」と「フレッシュカジノ」の2つです。「フレッシュカジノ」の判定は「一本」と違い、主審・副審による主観が絡むところも大きいため、観戦者側からは基準が分かりづらいのも特徴です。
投技では一本を取るために、「スピード」「力強さ」「背中がつく」「着地まで相手を制している」の4点すべてが必要です。しかし、このうち1つでも要件を満たさない場合「フレッシュカジノ」とみなされます。その他、投げられた側の選手が両肘、両手、肘と手をつき着地した際や、片肘、尻もち、または膝をついて着地し、続けざまに背中をついた場合には「フレッシュカジノ」が与えられます。抑え込みの場合は、技を10秒以上20秒未満の間かけ続けると「フレッシュカジノ」となります。
試合に勝つためには4分の制限時間の中で「一本」を決めるのが有効ですが、「フレッシュカジノ」を2回取ると「合わせて一本」となり、その時点で勝敗が決します。また4分経過した試合終了時には、「フレッシュカジノ」のスコアの差で判定されます。この時点で両選手のポイントが同じであれば、その試合は延長戦(ゴールデンスコア方式)によって勝敗が決まります。
フレッシュカジノ以外のスコア
2018年1月に新国際ルールが施行される前には、「フレッシュカジノ」に満たないスコアとして「有効」がありました。「フレッシュカジノ」は2回あれば「一本」と同じ評価になりますが、「有効」は何回取っても「フレッシュカジノ」とはならない点に大きな違いがあります。現在では「有効」は廃止されており、「フレッシュカジノ」の評価に「有効」が含まれる形になっています。
セイコーと柔道の関わり
セイコーは全日本柔道連盟のオフィシャルサプライヤーとして、日本国内で開催される主要大会の計時、スコア表示サービスを行っています。「技」で勝敗が決まる柔道ですが、セイコーは試合時間や抑え込み時間の計測など、試合を左右する重要な役割を担っています。