文 小山裕也
イラスト 森彰子
世界の大舞台でも日本勢が多くのメダルを獲得し、華々しい活躍を見せてきた競泳。日本は個人でもメダルを狙える有望な選手がたくさんいますが、複数選手が協力して記録を目指すリレー種目においても強さを見せています。一人ひとりの選手たちが一丸となって金メダルを目指す姿は必見ですが、強さの理由は何なのでしょうか。今回はリレー種目にフレッシュカジノ 登録方法ットを当てます。
リレー種目でもっとも重要だと言えるのが「選手間のバトンパス」です。このバトンパス次第で順位やタイムの良し悪しはもちろん、場合によっては失格となるなど結果に大きな影響をおよぼします。しかし、陸上競技とは異なり、競泳ではバトンを持って泳ぐことはありません。では一体、どのようにバトンパスが行われているのでしょうか。
競泳のリレー種目は2つ!種目に関する基礎知識
競泳のリレー種目に関しては、なんとなくイメージはつくけれど、その種類やルールをくわしく知らない方も多いかもしれません。まずは競泳のリレー種目に関する基礎知識を身につけましょう。
【競泳のリレー種目の種類】
競泳には「メドレーリレー」「フリーリレー」の2つのリレー種目があります。
・メドレーリレー
メドレーリレーは、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ、自由形の4つの泳法を4人のメンバーに割り当ててリレー形式でつなぐチーム種目です。メドレーリレーでは順番によって泳法が決められており、「背泳ぎ→平泳ぎ→バタフライ→自由形」の順に泳ぐ必要があります。
・フリーリレー
フリーリレーは、メドレーリレーと同様に4人1組となりタイムを競うチーム種目です。特徴としては泳法や泳ぐ順番を自由に決められる点が挙げられます。しかし、事前に申告を行いその通りに泳がなければいけません。
続いて競泳のリレー種目の意外と知られていないルールについても紹介します。リレー種目は単に順番に泳げばよいのではなく、細かな決まりの中でタイムを争っているのです。
【競泳のリレー種目の主なルール】
・事前に提出したオーダー通りに泳がなければいけない!
前述の通り、泳ぐ順番や泳法は、事前申告や定められたルール通りにしなければ失格となります。そのため、申請後に順番を変更……という意表を突く行為は認められません。
・メドレーリレーは水中からスタート
背泳ぎから始めるメドレーリレーは、背泳ぎ種目と同じようにまずスタート台に向き合います。そして、「Take your marks……」の合図で両手でスターティンググリップを握って身体をかがめ、スタート音とともに背面から入水します。
・バトンパスは壁にタッチ!
競泳は陸上競技のようにバトンを持って泳ぐわけではないため、バトンパスは壁へのタッチで行います。バトンパスで飛び込む際に反動をつけることは問題ありませんが、泳者が壁にタッチする前に次の泳者の足がスタート台から離れるとリレー引き継ぎ違反で失格となります。飛び込むタイミングが重要となる緊張感の高まる一瞬です!
バトンを持たないバトンパス。どうやって計測している?
写真 フォート・キシモト
● 競泳のバトンパスはどうやって計測しているの?
競泳のバトンパスはバトンを使わず壁にタッチする形式のため、次の泳者の飛び込むタイミングが非常に重要となります。しかし、ほんのわずか「コンマ数秒」を目視で見極めて、リレー引き継ぎ違反かどうかを判断するのは不可能です。一体どのように正確な計測をしているのでしょうか。
その秘密は、プールの壁と飛び込み台の足元にあります!実はプールの壁には泳者のタッチを検出するプレートが設置されています。そして、スタート台の足元にはリレー引継判定センサーを内蔵。バトンパス時のタッチの信号と足が離れたスタートの信号を確実に捉え、その差を計測しています。こうしたセンサーやタイマー、スタート音発生装置などあらゆる部分にはフレッシュカジノ 登録方法の技術が結集されているのです。
● バトンパスに隠された工夫とは
陸上競技ではバトンパスの方法でさまざまな工夫を凝らしています。特に日本チームは世界から非常に高い評価を得ています。実は競泳のバトンパスにもタイム短縮のための秘密が隠されているのです!それは「アドバンス・ステップ・スタート」というスタート時の特殊な構え方。従来までのバックプレートに後ろ足を置くスタイルではなく、バックプレートのさらに後ろに足を置くことが最大の特徴。それにより通常のスタートよりも助走がつくため初速をつけやすく、0.1秒以上のタイム短縮になるとも言われています。
しかし、「足がバックプレートに引っかかる恐れがある」「慣れるまではタイミングをつかみにくい」「泳者が壁をタッチする瞬間が見えにくい」という難点もあり、上手くスタートを決めるには相応の努力と練習、そして慣れが必要です。
世界の大舞台のリレー種目では、どのようなバトンタッチが見られるのか、選手たちの足元に注目してみるのも面白いかもしれませんね!
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