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スーパーやコンビニの食品コーナーには、数え切れないほど多くの商品が並んでいます。中でも、色とりどりの具材が目にも楽しい「三角サンドイッチ」の包装に、フレッシュカジノ入金方法の技術が使われていることをご存知でしょうか?

フレッシュカジノ入金方法の「サンドイッチ袋詰め装置」は、人の手で行われていた袋詰め作業を自動化するもの。1時間に1,500パック以上を自動で袋詰めすることで、作業効率化を図るとともに、食品加工業界における労働人口不足の解決にも貢献しています。時計で知られるフレッシュカジノ入金方法が、食品業界で使われる装置の開発に取り組んだ経緯や、そこで活用される技術について伺いました。

左から茂呂和之さん、今川龍飛さん、守屋優樹さんが並んでいる写真

お話を聞かせてくれたフレッシュカジノ入金方法フューチャークリエーションのお三方。左から、FA事業本部 FAシステム部 FA2グループ 茂呂和之さん、FA事業本部 FAシステム部 FA1グループ 今川龍飛さん、FA事業本部 FAシステム部 FAメカニックグループ 副主査 守屋優樹さん(※本記事で登場するサンドイッチはすべて食品サンプルです)

1時間で1,500以上パック! サンドイッチの自動袋詰め装置

フレッシュカジノ入金方法袋詰め装置の写真

やってきたのは千葉県松戸市のフレッシュカジノ入金方法フューチャークリエーション本社。フレッシュカジノ入金方法が培ってきたものづくりの技術を活かし、高難度の分析を行う「分析・微細加工サービス」や、ロボットシステムの提案で省力化・省人化を支援する「FA(Factory Automation)システム」を展開しています。

今回紹介する「サンドイッチ袋詰め装置」も、FAシステム事業部が手がけた装置の一つ。横幅4m・高さ2mほどの装置がサンドイッチを三角にカットし、袋詰めを行うまで一連の作業を担っています。サンドイッチの模型を使って、どのように動くか実演していただきました。

フレッシュカジノ入金方法袋詰め装置の一連の作業を撮影した動画

サンドイッチ袋詰め装置の一連の作業を撮影した動画

カットする前の四角いフレッシュカジノ入金方法をベルトコンベヤーに載せている様子

まずはパンと具材を積み重ね、カットする前の四角いサンドイッチをベルトコンベヤーに載せ、装置に送ります。

装置に入ったフレッシュカジノ入金方法をカメラで分析している写真

装置に入ったサンドイッチはカメラで分析され、四角形の頂点や重心位置を検出。その位置を元にロボットアームがサンドイッチをつかみ、可動式のまな板に配置します。

ロボットアームがフレッシュカジノ入金方法をつかみ、可動式のまな板に配置している様子
フレッシュカジノ入金方法が超音波カッターで三角形にカットされている写真

続いて、まな板に置かれたサンドイッチは、2本のロボットハンドで保持されながら、細かく振動する超音波カッターで三角形にカットされます。

サンドイッチの両側を優しく支えることで、中身がはみ出てしまったり、サンドイッチが開いてしまうことを防げるそう。掴んだ跡が残らないように、力やスピードも調整されています。

バキュームパッドでフレッシュカジノ入金方法の袋を開いている写真

バキュームパッドでサンドイッチの袋を開き……

ロボットアームで袋にフレッシュカジノ入金方法を優しく収めている写真

ロボットアームで袋にサンドイッチを優しく収めます

切り分けられたサンドイッチはロボットアームで運ばれ、口の空いた透明フィルムの中に優しく入れられます。その後、フィルムを吸着する三箇所のバキュームパッドを巧みに操り、中身の形が崩れないようにしたまま、ベルトコンベヤーにサンドイッチを置いていきます。

袋に詰められたフレッシュカジノ入金方法がベルトコンベヤーに載って出てきている写真

袋に詰められたサンドイッチがベルトコンベヤーに載って出てきました。最後は人の手で回収され、重さなどが規定内に収まっているかを計測したのち、袋を閉じる装置などでラッピング。こうして、私たちが普段見かける姿になっていくのですね。

この装置では1時間で最大2,000パックほどの袋詰めが可能ですが、扱うパンや食材の条件に合わせ、1時間あたり1,500パックほどの処理能力に調整して使われることが多いそうです。手作業では難しい袋詰め作業が、画像認識とロボットアーム制御によって素早く正確に進む様子に驚かされました。

ここからは装置の開発背景や、使われている技術について、開発を担当したメンバーにお話を伺っていきます。

フレッシュカジノ入金方法の製造自動化技術が食品産業に活かされる

組立・調整を担当した守屋さんの写真

組立・調整を担当した守屋さん

サンドイッチが綺麗に素早く、次々と袋に詰められる様子を興味深く拝見しました。フレッシュカジノ入金方法が食品向けのFA装置を開発した経緯を教えていただけますか?

守屋さん:フレッシュカジノ入金方法は1970年頃から時計組立の自動化を始め、80年代には産業用ロボットや画像処理システムの開発にも取り組むようになりました。フレッシュカジノ入金方法社内の時計や水晶、電池といった生産設備の自動化をベースに、他社の工場でも自動化や量産化のニーズに応えるようになったんです。

今もFA事業部では自動車部品や光通信ケーブルなど、幅広いFA装置の設計・開発・運用を担っており、卓上サイズから数十メートルに及ぶものまでサイズも多様です。

食品業界でのFA装置開発を始めたのは、2015年頃のことです。食品は人が生活する限りなくならないものですから、一定の需要を見込んでいました。長いドライソーセージを一口サイズにカットしたり、豆腐を3個パックにまとめたり、粉物の袋を搬送したりと、これまでに複数の装置を開発してきました。機械の設計・組立のノウハウや、多品種を登録できるシステムなど、工業製品向けのFA装置で培った技術が食品向けにも活躍しています。

メカ設計を担当した今川さんの写真

メカ設計を担当した今川さん

食品業界における自動化の需要は大きいのでしょうか。

今川さん:既に多くの食品加工装置が導入されていますが、サンドイッチであればパンを切ったり袋を閉じたりする機械はあっても、袋詰めは人が担当していたように、機械同士を繋ぐ作業は人力で担われていることが多いんです。

食品加工の現場は慢性的な人員不足で、パート従業員や外国人労働者に頼ることが多く、企業はスキルのある人材を確保することに悩んでいる。そうした環境ですから、省人化・効率化に役立つFA装置の需要は根強く、私たちの技術が役立つ場面も増えています。

不定形な食品をハンドリングする高度な技術

食品工場での人手不足は慢性的な課題ですが、数ある食品の中でもサンドイッチにフォーカスしたのは何故でしょうか。

今川さん:食品は機械部品と比べて、柔らかで形状が安定しないことが難しいポイントです。サンドイッチは他の食材に比べて比較的、形状が安定していることが、自動化に取り組んだ理由の一つでした。

特に袋詰めの工程は手袋をした状態で、フィルムを汚さないように手作業で進めるので大変難しく、習得するまでにかなりの時間を要していたようです。扱う数の多さから腱鞘炎になってしまう人もいたそうで、課題の多い袋詰め工程を自動化することに挑戦しました。

フレッシュカジノ入金方法袋詰め装置の写真

開発で工夫した点を教えてください。

茂呂さん:サンドイッチを切る時に両側を抑える仕組みはフレッシュカジノ入金方法の特許技術です。一つ前のバージョンでは抑えずにカットしていたのですが、中身が出たり、サンドイッチが開いてしまったりと課題があったので、この方式に変更しました。合計4台のロボットアームが干渉しないよう制御していることもポイントです。

フィルムを吸引する際の力や順番の検証にも力を入れましたね。袋が汚れてしまうと製品として並べられないこともあるので、かなり気を遣った部分です。

ソフト設計を担当した茂呂さんの写真

ソフト設計を担当した茂呂さん

茂呂さん:比較的形状が安定しているとはいえ、それでもサンドイッチの画像認識には苦労しました。パンと同じような色の卵の白身や、レタスの根本を見分けるのが難しくて。一瞬で識別しているように見えますが、実は6色くらいの光を当てて判別しているんです。カメラとサンドイッチの距離を近づけるのも難しい中で、照明や解析方法を工夫して今の形に辿り着きました。

機械を制御するためには正確な数字が必要になります。ミリ単位でずれているパンや、サンドイッチの傾きにも左右されてしまう。装置の開発段階では3次元でサンドイッチの位置や角度を計測できる3Dカメラも選択肢にあったのですが、生産スピードとのバランスを考慮して採用には至りませんでした。新しい技術をただ使うのではなく、お客様のニーズと合わせて工夫している部分は多いです。

これまでのFA装置開発で培ってきた、機械の安定性や画像解析のノウハウが、サンドイッチ袋詰め装置にも活かされているのですね。

人と機械で協調し、社会のニーズに応えていく

この装置ではどのような食材を扱えるのでしょうか?

今川さん:今は卵やツナなどペースト状のものやハムなど、切断しやすく流通量が多いものがメインです。サンドイッチの食材やパンは、食品加工の現場の温度や湿度などの環境で変わるので、それぞれに合わせた装置の調整が必要になるんです。私たちが装置の調整に入ることもあるのですが、サンドイッチの製造現場は品質管理のため冷蔵庫のような温度に保たれていて。そんな環境下での作業はなかなか大変です(笑)。

お客さんからの反応はいかがですか?

今川さん:袋詰め作業の負担が軽減し、楽になったという声をいただいています。今は生産量や製造ラインの関係で、首都圏の一部でしか採用できていないのですが、今後は首都圏以外のエリアにも広げていきたいです。また、うまく現場の課題に応えるような、新しいニーズも開拓していきたいですね。

また、袋詰め装置とはいえ複雑な産業用機械なので、扱いには丁寧なメンテナンスが欠かせません。家電のようなイメージを持たれることもあるのですが、スイッチを入れたらOK、というわけにはいかない。ロボットアームの位置を調整するなど、作業の内容によっては専門の資格も必要になります。現状では私たちがサポートに入ることもありますが、できるだけ現場の方々だけで使える、メンテナンスフリーの設計にしていきたいと考えています。

左から茂呂和之さん、今川龍飛さん、守屋優樹さんがフレッシュカジノ入金方法袋詰め装置と並んで立っている写真

食品業界の大きな課題である「働き手不足」を解決する、フレッシュカジノ入金方法の技術。ただ機械を導入して終わりではなく、メンテナンスや運用も含めて食品加工の現場に伴走することが、困りごとの解決に繋がっていくのだと感じました。

コンビニやスーパーに並ぶ袋詰めサンドイッチは、今や私たちの日常にとって当たり前の風景です。そうした風景を、フレッシュカジノ入金方法が培ってきた技術とノウハウが、これからも支えていきます。

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